平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
当社は、1877年に岐阜市で創業した「第十六国立銀行」を起源とし、全国16番目に誕生したナンバーバンクとして、そのままに社名を受け継ぐ日本最古の金融機関です。創業以来、いかなる時代の変化にあっても、地域のみなさま、そして岐阜・愛知の歴史とともに、変わらぬ姿勢で地域金融を担い続けてまいりました。
一方、近年は地域経済を取り巻く環境がかつてない速さで変化し、不確実性も一段と高まっています。こうした状況をいち早く捉え、当社は2021年10月、持株会社体制へと移行しました。現在は、中核の十六銀行をはじめとする12社で構成される地域総合金融サービスグループとして、「グループ総合力」と「異業種連携」を強みに、新たな価値の創出に挑んでいます。地域にとって大切なテーマに真摯に向き合い、お客さまの「一歩先を行く存在」として、信頼される金融サービスを提供し続けています。
そうした取組みの象徴が、今年4月にりそなグループとの協業でリリースした「じゅうろくアプリ」です。スマートフォンを通じて銀行機能を日常のポケットに収めたこのサービスは、地域のお客さまにとって新たな金融の入り口であり、将来に亘り当社グループを支える次世代型プラットフォームでもあります。こうした一つひとつの取組みを積み重ねながら、私たちは未来に向けて確かな歩みを進めています。
2027年度には、いよいよ創立150周年の節目を迎えます。この節目に向けて当社は2025年度からの3年間で「ホップ・ステップ・ジャンプ!」する成長イメージを描き、大きな飛躍を実現してまいります。そして、今年度は力強い第一歩を踏み出す「ホップ」の年。伝統を礎に、グループ一丸となって、全社員が確かな進化を遂げるチャレンジングな一年としてまいります。
代表取締役社長